飛騨への移住と車問題

 

飛騨へ移住したら、車は絶対に必要なのか?

飛騨への移住を検討しているみなさん、こんにちは。

 

突然ですが、みなさんは現在、“車“はお持ちですか?

都市圏にお住まいの方ですと、普段の移動は電車やバスで、車は所有していないという方もいらっしゃると思います。

車をお持ちでない方は、田舎暮らしには車が必須なのかどうか、気になる点だと思います 。

 

いま飛騨に暮らしている者の生活実感としては・・・。

車について、飛騨の人たちにその必要性をたずねてみたら、間髪いれずに “絶対必要!”とのアドバイスが返ってくるはずです。

 

会社には社員の駐車場が完備されているのが当たり前、スーパーには大きな駐車場があるのが当たり前。

飛騨では、通勤や日常の買い物、全て“車があること”が前提で考えられています。

実際、筆者の周囲でも、車を持っていない人は片手で数えられるほど・・。 筆者自身も、車を使わない日ってありません。

 

でも、車を持つのはなかなかお金がかかること。 筆者の2019年度の車(軽自動車)の維持費は、おおよそこんな感じでした

ガソリン代 ¥144,000
自賠責保険料 ¥12,535
任意保険料 ¥45,000
車検代 ¥50,000
自動車税 ¥10,800
重量税 ¥8,200
メンテナンス費 ¥24,000

合計:¥294,535

 

なかなかかかっていますね^^;

 

他にも、交通事故の可能性や、地球環境にかける負荷も無視できないなぁと思います。

できたら、車は持たないで生活できたほうが気がラクではあるんです。

毎日車を使っている筆者は、そもそも車があることが当たり前すぎて、飛騨で生活していく上で本当に車が必需品なのか、もしくは車がなくても案外生活できてしまうのか、しっかり考えてみたことってありません。

今回は、“飛騨へ移住したら、車は絶対に必要なのか?”をあらためて検討してみようと思います。

 

 

 

普段の生活、車がないとどうなるのだろう・・?

(筆者プロフィール)

長野県松本市出身→東京→長野県伊那市→高山市在住(イマココ!)

車所有は伊那市時代から。交通事故が怖くて公共交通機関のみで生活しようとしたら、“お前は伊那や地方の交通事情をなめている”と親に諭され、車を所有することに。

 

いま筆者が住んでいるのは、高山市の国府という場所。

高山市街地からは車で15分ほど。車だと、高山からはとても走りやすいバイパスを北上するだけなので、ノンストレスで到着してしまいます。

里山の間に田んぼが広がる、とてものどかなエリアです

 

(通勤について)

現在(車あり): 車で約10分かけて通勤しています。

 

車がないと・・・:

  • 最寄りの飛騨国府駅までは徒歩約15分
  • 飛騨国府駅から高山駅までは電車で約10分
  • 高山駅から会社までは徒歩約30分。

合計約1時間の通勤となりそうです。

(ただし、都市部と異なり、電車の本数は1時間に1〜2本です。乗りたい電車は逃さないように・・・!)

 

10分から、1時間の通勤時間に。

所要時間は大きく取られてしまいますし、電車の本数も少ないので乗るはずだった電車を逃してしまうと遅刻は確定です。

ただ、通勤時間が1時間ということ自体は、都市部ではそこまで珍しくないはず。

“車がないと絶対生活できない!”と思っていましたが、ひょっとすると“絶対”とは言い切れない・・・?

 

(生活品の購入について)

国府エリアには、“リバーサイド”というショッピングモールがあり、高山では知名度の高い“さとう”というスーパーや、東海圏ではおなじみ“バロー”が運営するホームセンター、ドラッグストアを利用することができます。 

家から徒歩15分もあれば、普段の生活に必要なものはそろえることができそうです。

・・・改めて考えてみると、車なしで生活することも不可能ではないような・・・

 

 

 

車を所有していない方にインタビュー

ご多分にもれず、車があることを当然と思って飛騨で暮らしてきた筆者。 車なしでの飛騨生活も不可能ではなさそう、と頭では思っても、本当のところはどうなのでしょうか。

飛騨で実際に車を持たずに生活する方に、インタビューをさせていただきました。

ご協力いただいたのは、高山市在住のヒライさんです!

 

(ヒライさんプロフィール)

香川県出身。ちなみに香川県は公共交通機関が充実していて、車がなくても困らないのだとか。

免許あり・車所有歴なし。お仕事は会社勤めで、車が必要な場面は特にないそうです。

 

 

(普段の生活について)

ーお住まいはどのエリアですか?

高山の宮川より東側のエリアです。

 

ー普段の生活に支障はない?

特にないですね。そもそも住まいを選ぶときに、車がなくても生活できそうな場所を選びました。 職場も、歩いて10分、自転車で5分ですし。

↑高山のなかでも、スーパーやドラッグストア、ファミレスなどの便利なお店が特に集まっているエリアです。 地元の有名スーパー“駿河屋”が運営するショッピングモール“エブリ東山”もあります。 たしかに、生活には困らなそう・・。

 

(休日の過ごし方について)

ー休日はどのように過ごしていますか?どういう場所で遊んでいますか?

休日は基本的に家から出ません。3Dモデルの作品づくりなど、家で完結するあそびをしてます。 あと、たまに外で遊ぶときは、名古屋など遠方に出ることが多いです。

 

ー飛騨地域外にはどのような交通手段で向かいますか?

名古屋と、実家のある香川には向かうことがありますね。 名古屋は高速バス、香川に帰省する時は電車を乗り継ぎます。駅まではタクシーで向かいます。

↑1時間に1本は出ている名古屋行きの高速バス。費用は往復5400円。ガソリン代や高速料金を考えれば、1人で移動するのなら安上がりといってよい値段です。

 

ちなみにタクシーを使うことには抵抗がありません。車を持った場合の経費を考えたら、そこまで高くないですからね〜。

 

ー車を欲しいと思ったことはありますか?

あまりないです。趣味としてのオートバイはほしいなとは思いますけど。

(ちなみに、高山は坂が多いので、自転車を使うなら21段変速のものがおすすめとのことです)

 

 

 

筆者自身は、車なし生活を送れるか・・・?

インタビューを終えて改めて考える・・・。

筆者自身は、車なし生活を送れると思うか・・?

 

結論:

車なし生活・・・

送れなさそう!

 

懸念点は、“移動の可能性が制限されること”に関してです。

 

・飛騨地域内での移動

筆者は、高山市街地はもちろんのこと、飛騨の北部に位置する神岡地域にもよく出向きます。 神岡地域には電車が走っておらず、バスの本数も少なく、車がないと行くのが難しいのです・・。

また、高山駅周辺に関しては公共交通機関でも行きやすのですが、駅から少し外れた高山エリアは、駅からバスで乗り継いで行く必要があり、またバス自体も本数が少なく、利便性がグッと下がります。

 

・飛騨地域外への移動

そして実は筆者、いまも月1、2回は以前住んでいた長野県松本市や長野県伊那市へ戻っています。

日帰りで行き来することも多いです。

しかし、松本市へ行くバスは1日6本、冬季期間は2本となります。松本市から高山に戻ってくる最終バスの時刻も、通常期で17時松本発です。

伊那市に関しては直通の公共交通機関がなく、松本市から乗り継いで行く必要があります。車で行くと2時間半ほどの距離ですが、公共交通機関で行くと、乗り継ぎ時間を加味する必要があり、移動だけで半日以上かかってしまう可能性が十分にあります。

そして、松本市に関しても伊那市に関しても、公共交通機関を使うと車で向かった場合と比べて、費用がかなり割高になります。

車なし生活にした場合、戻る頻度や、日帰りでの行き来きは見直すことになりそうです・・・。

 

高速バスや電車で直接行ける主な地域は以下の通りです。

●高速バス

名古屋、新宿、大阪・京都、富山方面(富山、富山きときと空港、高岡)、金沢、長野方面(松本、木曽福島、馬籠・妻籠、扇沢)、富士山・河口湖

●電車(高山本線)

富山、岐阜、名古屋、米原、京都、大阪

高山本線の時刻表

 

直接行ける地域に関しても、交通費は、車で移動する場合と比べてかなり割高となる場合が多いです。

(例外は、大都市圏へ向かう高速バスです。他に搭乗者がおらず1人の場合は、車より高速バスを利用した方が大抵安くなります)

 

けれども、車なし生活は可能、そしてメリットも大きい

車を持たないと、移動の可能性は狭まります。

しかしながら、お金がかからないこと、交通事故の可能性がなくなること、運転時間の削減、環境負荷の少なさ・・など、車を持たないことのメリットは多くあります。

そして、車を持たずに生活することは、おそらく可能です。

 

休日の過ごし方、各々の価値観(どんなことに生活の重点を置くか)、ライフスタイル(単身世帯でなく、お子さんがいるご家庭では事情も変わると思います)によって、車の必要性は変わってくると思います。

地方で、飛騨で暮らすには車が必須・・・といった論調が広くありますが、あらためて生活を振り返ると車を持たなくても大丈夫な方は、きっといらっしゃるのではないかと思っています。

車を持つことのメリットを取るか、持たないことのメリットをとるか、もう少し柔軟に考えて、決めてみても良いのかもしれません^^

 

タナカ
タナカ

長野県松本市出身の移住者。東京や長野県伊那市で生活した後に、縁あって飛騨へ。
趣味は読書と散歩とボーッとすること。

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